フェレット情報 - 【4】肝臓病
肝臓は「かんじんかなめ」(肝心要もしくは肝腎要)と言われるように、とても大切な臓器です。体内の化学工場、貯蔵庫に例えられます。
肝臓の主な働きは、「代謝」「解毒」などがあります。
「代謝」・・・タンパク質や脂質などの栄養素は小腸で分解され肝臓に送られます。その分解された成分がさらに肝臓で化学合成されて貯蔵したり全身の臓器などに供給することを言います。
「解毒」・・・お薬や老廃物、化学物質、代謝によって産生されたアンモニアなどの有害な物質を無毒化し排出することです。
このようにとても大切な役割を持っているため、肝臓の機能が低下するといろんな症状や病気を併発してしまいます。
しかし、肝臓は沈黙の臓器と言われるように、機能的に大きな予備能力を持ち再生能力が高いため少々の障害では症状が現れません。症状が現れた時には病状が進行していることが多いので注意が必要です。
再生力はどのくらいかというと、ラットで行った実験では、3分の2を切り取られた肝臓が、1週間ほどで元の大きさに戻るほど高いのです。
ただ、炎症が慢性化すると元にもどらなくなるため、早期発見は大切です。
では、どのような状態が肝臓病かというと、肝臓の細胞が壊れたり、細胞に脂肪が溜まり過ぎたり、炎症が起きたり、腫瘍ができたりして機能が低下する状態です。
肝機能が低下すると、栄養障害をおこし解毒機能が低下するので、体の至る所に障害がおこります。
フェレットの肝臓病は意外と多く、血中の肝酵素の数値(ALT、ASTもしくはGPT、GOT)の異常を経験したことのある飼い主さんは多いのではと思います。
通常ALT(GPT)の数値は100U/L前後ですが、1000U/Lオーバーという数値のフェレットは珍しくないのかもしれません。
そんな数値でも元気で食欲旺盛なフェレットは多いのですが、慢性肝炎は肝硬変や肝臓ガンに移行する場合がありますので、決して安心はしないで治療などを怠らないようにしてください。
肝臓病の原因
・植物性タンパク質の多いフード・・・栄養として吸収されないゴミが多いので、肝臓に負担をかけます。
・酸化、カビなどが発生したフード・・・開封後に長期間経過していたり保管状態が悪く劣化したフード。
・薬・・・ステロイドなどによる副作用や薬によるアレルギーなど。
・化学物質・・・通常は肝臓で化学合成により無毒化されますが、有害物質になったり、過敏に反応してしまうことがあります。
・先天性疾患・・・まれと言われていますが、1年未満のフェレットでも肝臓の数値が高い子は多いようです。(もともと何らかのウイルスを持っている可能性もあります。)
・リンパ腫・・・悪性腫瘍化したリンパ球が肝臓で増殖する。
・栄養不良・・・栄養不良になると肝臓が正常に働けなくなります。
・心臓病や副腎疾患、インスリノーマなど他の病気による併発
・事故などによる損傷
・熱中症・・・体温の上昇や脱水症状により、一時的もしくは回復不可能な肝臓疾患を併発することがあります。
・肥満・・・脂肪肝のおそれがあります。
肝臓病の検査
治療とケア
肝臓は食べ物に影響されやすい臓器のひとつです。肝臓をサポートするには食生活に気を使う必要があります。良質なフードや栄養素を与えましょう。
【良質な動物性タンパク質をしっかりと摂る事】
良質な動物性タンパク質を摂る事は、必須アミノ酸を過不足なく確保することに繋がります。(植物性タンパク質には、フェレットが必要とする必須アミノ酸が含まれません。)
特に肝臓病の場合は、タンパク質の消費が増大し、また合成障害などで体内での蛋白質の産生や吸収も低下するため、体内で再構築が容易におこなわれる必須アミノ酸を摂る必要があります。
【消化酵素やビタミン類を補う】
肝臓の負担を軽減したり、代謝機能を助けるために消化酵素やビタミン類を補うとよいでしょう。
肝臓は代謝や解毒を行うために大量のビタミンやミネラル類を必要とします。
ビタミン類・・特にビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEなど
ミネラル類・・特に亜鉛、セレン、鉄分、カルシウム、マグネシウムなど
【フードの品質維持と添加物に気をつけましょう】
開封後に長期間経過して酸化したり、カビなどが発生し劣化したフードは肝臓に障害をもたらす可能性がありますので、フードの品質管理には十分に注意を払ってください。
フードには添加物が使用されている可能性があります。添加物の含まれていないフードを選択してください。
【ストレスを与えず安静にさせる】
日常的に興奮させたりしないように心がけてください。
とくに方法はありませんので、日常の生活にプラスして心がけるくらいでいいでしょう。
【サプリメントを補う】
肝臓には効果が期待できるサプリメントがあります。
・ミルクシスル(マリアアザミ)・・・傷ついた肝細胞の修復。肝臓の保護。血液浄化や解毒を助ける。胆汁の分泌促進。などの効果があります。
・西洋タンポポ(ダンデライオン)・・・肝臓浄化。利尿作用。強肝作用。解毒促進。消化促進。などの効果があります。
肝臓疾患のフェレットには、当店のアズミラのミルクティスルやショーキT-1(タンポポ茶)をお試しください。











